就農をしてみると意外と疎かになるのは経理関係。畑ばかりみていて経理を後回しにすると3月に大変なことになる。
銀行選びは最初が肝心なのは言うまでもない。あとで変更するのにとても手間がかかるからだ。
農家に最適なメイン口座はどこか。答えは一択。近くのJAバンクだ。JAバンクはコンビニでの預入引出の手数料もほぼ無料なので、一般の方からしてもとても優良なサービスを提供している。また、農家独自のメリットとして「市場からの振込手数料がかからない」「農家独自の融資を受ける際の窓口が農協である」などがある。
ただし、振込手数料はそれほど安くはないので、振込専用としてもう一つお気に入りのネットバンクの口座を作ることをお勧めする。選ぶ条件としては預入に手数料がかからないこと。振込手数料が安いこと(かからないこと)だ。私は住信SBIネット銀行を振込用に使っている。スマホで暗証番号やパスワードを認証するサービス「スマート認証NEO」を登録しておくだけで「ランク2」が維持でき、ATM出金は月5回まで、他行宛振込手数料も月5回まで無料となるキャンペーンをしている。次の画像がランクとランク判定システムの紹介だ(引用:住信SBIネット銀行)。
家のローンをフラット35で組んでいるとか、300万円資金に余裕があれば「ランク3」となり、ATM出金が月10回、他行宛振込手数料が月10回も無料になるので、ぜひ使ってみて欲しい。次点で楽天銀行がお勧めで、これも資金がほぼなくてもATM出金、他行宛振込手数料が何回か無料となる。無駄な出費は農家には大敵だ。
そして、絶対にやっていけないこと。当たり前ではあるが、個人口座とは混ぜないこと。できれば仕事用のクレジットカードを作るのが望ましい。いまや農業資材もネットで簡単に買える時代。ネットで買う方が安い商品も多い。
ただし、すべてをネットで買うのはお勧めしない。特に種苗や肥料、農業機械などは必ずリアルなお店と取引すべきだ。理由は簡単で、初期不良や修理などへの対応がスムーズなこと、そしてネットにはない情報が口コミ経由で入ってくるからだ。
足を運んで地道な情報収集を続けることが身を結ぶのも、農業の営みかたの一つだと言えそうだ。