辻ファームでは現在仕事で日産のe-NV200という車を配達およびビニールハウスへの移動用に使っている。農家といえば、軽トラックというイメージが強いが、ビニールハウス農家、特に土耕栽培でない農家はバンタイプの車の方が便利だと思う。
EVがなぜ農業と相性が良いかというと、1日の移動が短距離だからだ。EVの弱点は航続可能距離が短いことと、充電時間が長いことだが、農家にとって、1日分の電気が持てば、家で夜間電力で充電すればいいので、すべてが解決することになる。また、農村地域にはガソリンスタンドが少ないことも多いので、EVにすればガソリンを入れに行く手間もなくなりメリットしかない。
三菱自動車からかつて発売されていたMINICAB-MiEVトラックという軽トラックのEVがあったが、2WDしかないのが不満だった。4WDでさらに電源(できれば3相200V)が取れれば、これ以上ない最強の農業車が生まれると思うが、農家のための車はニッチすぎてどこの会社も作ってはくれないだろう。
ガソリン価格が高騰している昨今、維持費が格段に安いので、仕事用にEVを検討してみるのはありだと思う。なによりEVの中古は人気がないのかとても安いのがうれしいところだ。
農業に限らず日常的にかかるコスト削減と実用性を考えるのは、すべての自営業者の課題であるように思う。
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